製缶加工と機械加工の違いについて|一貫製作のメリットや外注先選定のポイントを解説

製缶加工と機械加工の違いについて|一貫製作のメリットや外注先選定のポイントを解説

よくあるお悩み

  • 「製缶加工と機械加工の違いが分からない」
  • 「どちらをどの工程で依頼すべきか迷う」
  • 「外注先を選ぶ際の基準は?」 など

上記のようなお悩みをお持ちの設計担当者様・調達担当者様も多いのではないでしょうか。

特に、建築・土木基礎関連部品や特殊車輌部品、各種産業機械部品の製作などでは、製缶加工と機械加工の両方が関わるケースも少なくありません。

1966年創業の紀陽工作所では、製缶加工から機械加工までを社内一貫体制で対応しております。

そこで今回は、製缶加工と機械加工の違い、一貫製作のメリット、外注先選定のポイントを分かりやすく解説します。

目次

製缶加工とは?構造物を形づくる基礎技術

紀陽工作所溶接・切削

製缶加工とは、「鋼板や形鋼などの材料を切断・曲げ・溶接し、立体的な構造物を製作する加工技術」のことです。

強度と剛性が求められる部品やフレーム製作などに適しており、建築・土木基礎関連部品や特殊車輌部品、各種産業機械部品などに用いられています。

まずは、製缶加工の主な工程製缶加工が活用される代表的な製品分野を紹介します。

製缶加工の主な工程

製缶加工は、図面をもとに材料を加工し、溶接によって形状を作り上げる工程です。

単なる溶接作業ではなく、寸法精度や歪み管理まで含めた総合的な技術力が求められます。

製缶加工の主な工程

STEP
材料切断

・レーザー加工(精密な形状切断が可能)
・シャーリング加工(板材の直線切断)
・プラズマ、ガス切断(厚板の加工に適する)
・バンドソー(パイプや角鋼を切断) など

STEP
曲げ加工

切断した材料を曲げ加工し、立体形状に成形

STEP
仮組み

切断・曲げ加工を終えた部材を溶接前に組み立て、位置や寸法を確認

STEP
溶接

加工した材料同士を接着し、1つの構造物に仕上げる

STEP
歪み修正

溶接によって発生した歪みを修正し、寸法精度や平面度を整える

STEP
検査・納品

・製作した製品が図面通りに仕上がっているかを確認するため、寸法測定や外観確認を実施
・必要に応じて検査記録を作成し、適切な梱包を行ったうえで納品

これらを適切に管理することで、後工程に影響しない高品質な構造体が完成します。

製缶加工が活用される代表的な製品分野

製缶加工は、強度や耐久性が求められる構造物に適しています。

紀陽工作所で製缶加工が
活用される製品分野

  • 建築・土木基礎関連部品
  • 特殊車輌部品
  • 各種産業機械部品
  • 装置フレームや架台 など

大型化・重量化するような部品では、材料選定から溶接順序までを考慮した製作技術やノウハウが重要になります。

機械加工とは?寸法精度を仕上げる切削技術

スライダー画像

製缶加工が「構造物の形をつくる」工程に対し、機械加工は「寸法精度を確保する」工程です。

マシニングセンタやNC旋盤などの工作機械を用いて、図面通りの寸法や公差で仕上げます。

立型マシニングセンター
立型マシニングセンタ
X3050×Y1060×Z800
長尺NC旋盤
長尺NC旋盤
Φ580×4000L

ここからは、機械加工の特徴製缶加工と機械加工の違いを紹介します。

機械加工の特徴

機械加工は、ミクロン単位の精度が求められる部位などに対応する工程です。

例えば、ボルト穴位置や嵌合部、基準面など、組立精度や製品性能に直結する箇所を加工します。

主な加工内容

  • フライス加工
  • 旋盤加工
  • 穴あけ・タップ加工
  • キー溝加工 など

製缶加工で組み上げた構造体に機械加工を施し、基準面や取付穴を加工することで、寸法精度を確保します。

製缶加工と機械加工の違い

製缶加工と機械加工の違いは、下記のとおりです。

スクロールできます
項目製缶加工機械加工
加工の
特徴
切断・曲げ・溶接による
構造物の製作
切削・削り出しによる
高精度な加工
主な
工程
材料切断、曲げ加工、
仮組み、溶接、歪み修正
フライス加工、旋盤加工、
穴あけ、タップ加工 など
精度±0.5mm程度
が目安
±0.01mm単位の
精度対応が可能
強度の
考え方
溶接構造による
高い構造強度
部品単体の寸法精度
・嵌合精度を重視
コスト
傾向
大型構造物では
比較的コストを抑えやすい
削り出し量が多いほど
コスト増加
加工
スピード
短納期対応
がしやすい
精度確保のため
加工時間を要する

総じて、製缶加工は「構造」をつくる工程、機械加工は「寸法精度」を仕上げる工程です。

実際の製品では、製缶で形をつくり、機械加工で基準面や取付部を仕上げることで、強度と精度を両立させます。

一貫製作のメリット|品質・納期・コストの最適化

紀陽工作所の強み:製缶・機械加工の「一気通貫対応」
紀陽工作所の強み

製缶加工と機械加工を別々に外注する方法もありますが、社内一貫体制には大きな利点があります。

ここからは、一貫体制のメリットを「品質納期コスト」の3つの観点で紹介します。

品質面のメリット

一貫体制では、工程間の情報共有がスムーズです。

製缶段階で後工程での加工を見越した製作ができるため、やり直しや精度トラブルのリスクの低減ができます。

溶接歪みを考慮した基準取りなど、全体最適の製作につながります。

納期面のメリット

社内で工程調整ができるため、急な変更や短納期案件にも柔軟に対応しやすくなります。

外注移動や工程間の待ち時間が発生しないため、リードタイムの短縮にもつながりやすいです。

コスト面のメリット

工程を分割してしまうと、運送費や管理工数が増加することも少なくありません。

しかし、一貫製作ではそれらを抑え、全体コストの最適化が可能です。

万が一、品質不具合を起こしてしまった際の責任範囲が明確である点も安心材料といえるでしょう。

製缶加工・機械加工の外注先を選ぶポイント

事業内容ヘッダー

外注先の選定では、設備規模だけではなく、総合的な対応力の確認が不可欠です。

外注先選定における
チェックポイント

  • 製缶加工と機械加工を社内で対応できるか
  • サンプル品の製作が可能か
  • 歪み対策や精度管理のノウハウがあるか
  • 検査体制が整っているか
  • 短納期対応の実績があるか など

判断材料としては、公式ホームページの事業紹介や設備紹介ページなどがおすすめです。

1966年創業|紀陽工作所の一貫製作体制

1966年創業の紀陽工作所では、製缶加工から機械加工までを社内一貫で対応しております。

これまで、建築・土木基礎関連部品、特殊車輌部品、各種産業機械部品など、構造体と精度加工を組み合わせた製作実績を積み重ねてまいりました。

当社の設備や事業内容の詳細につきましては、事業内容ページおよび設備紹介ページをご覧ください。

まとめ|製缶加工・機械加工の違いを理解することが、外注成功の第一歩

総じて、製缶加工は「構造物」を作る技術であり、機械加工は「寸法精度」を仕上げる技術です。

両者の主な違いは、下記の表のとおり。

スクロールできます
項目製缶加工機械加工
加工の
特徴
切断・曲げ・溶接による
構造物の製作
切削・削り出しによる
高精度な加工
主な
工程
材料切断、曲げ加工、
仮組み、溶接、歪み修正
フライス加工、旋盤加工、
穴あけ、タップ加工 など
精度±0.5mm程度
が目安
±0.01mm単位の
精度対応が可能
強度の
考え方
溶接構造による
高い構造強度
部品単体の寸法精度
・嵌合精度を重視
コスト
傾向
大型構造物では
比較的コストを抑えやすい
削り出し量が多いほど
コスト増加
加工
スピード
短納期対応
がしやすい
精度確保のため
加工時間を要する

これらの違いを理解したうえで、外注先を選定する際は、下記の観点を判断軸にしましょう。

外注先選定における
チェックポイント

  • 製缶加工と機械加工を社内で対応できるか
  • サンプル品の製作が可能か
  • 歪み対策や精度管理のノウハウがあるか
  • 検査体制が整っているか
  • 短納期対応の実績があるか など

全体最適を実現できる体制かどうかを見極めることが、品質・納期・コストの安定にもつながります。

製缶加工や機械加工のご相談がございましたら、図面段階からでもお気軽にお問い合わせください。

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